
パッケージ&スチール撮影のスタジオにて。休憩時間に真梨邑のプロダクションoffice社長(田原)が撮影したphoto。ビジネスでずっとパートナーとしてやって来て、今年はプライベートでも30周年を迎えることになる。歌手デビュー35周年、また年女でもある2017年は何かとアニバーサリーが重なっている。
「一般的なadult作品というものにマニュアル的なものがあるのだとしたら…、私は そういうことには無関心ね。何か今時のものはアクロバティックなスポーツのような感じで、全部おんなじに見えてしまうみたい。
エロスやセクシー。 インテリジェンス溢れる大人が好む 色っぽい気分って、、 大量生産されたジャンク的ファストフードみたいなものとは かけ離れたところにあるはず。もっと 何処にもない オリジナルな もの でなくちゃ…。ミュージックのアーティストの私ならではの面白さを出せたらいいな…とも考えているわね。私はいつだってただのジャズ歌手であることに変わりないのよ。
例えば、Jazzやミュージックは高尚なもので…ヌードや性的な表現は低俗なもの…??それはナンセンスね。そんな偏見や保守的な考えはもう時代錯誤だと思うの。今は21世紀よ。。"ヘアヌード"とか妙な言葉に沸き上がった数十年前からすれば、現代ではグローバルな進歩的考えを持った人のほうが多数派だわ。私の活動、本質を見てくれているシンパはとても多くいてくれるし、支えてくれている。
ただ…ネット社会では真梨邑ケイの何千というサイトが勝手につくられ、見知らぬ誰かが訳知り風に書きこんでいく。私の作品を見たことも、私の音楽を聴いた事もない他人に説明して解ってもらうなんて必要もないけれどね。
私は自分を生きるだけ。
そういう意味で、ラジカルな精神がなければフロンティアにはなれないって思うの…。私は様々なチャレンジをし乗り越えても来た。人がやれないことを初めてやるのはとっても恐いし勇気のいること。特に私にとってミュージック以外の仕事場は何処へいってもエトランゼ。全てアウェイと思えるから、計り知れないエネルギーも必要。オファーを受けておいて、出来ませんでした…ではすまないし、失敗したらどうしよう…って不安も常にあるわね。勿論、ジャズ歌手だけをやっているほうが安全でその方がそれなりのキャリアと地位はあるのだからずっと楽でしょうね。
でもそれに甘んじてしまえば、真梨邑ケイらしいアテイチュードとはいえない……と考えて様々な事にチャレンジしてきたの。。___真梨邑ケイはレジスタンスなんだね。__と、ある評論家のかたは書いていらした。そう……ジャズシンガーの私は一匹のコヨーテみたいな気分。現代では孤独な絶滅危惧種って感じよ。
音楽もエロスも、同等に素晴らしくカッコいいものだ…というのが私の本音。
どちらが正道と比べるものでもないと思っている。
新しい大人のためのエロスを 創ってみよう…ということではじまった、一連の作品は私とアダルトメーカーとの特別なコラボレーションなの。。『アダルト・ロマン』エロスイメージの良さは そういうところだと思っているわ。。エロスは大人のファンタジー。
そしてその辺のところ…他には全くない感じが、なんか好き___と、感じてくれる人に 私は 支えられている 気がするの。アンニュイで、ゴージャスな大人のムードね。。
そういうものって これまであまり、この国には なかったでしょう。」